夏フェスがもたらす「熱狂」と「経済効果」

税理士法人とどろき会計事務所
稲田 泰行

 いよいよ夏がやってきます。(このコラム作成中の5 月現在すでに30℃を超える気温と
なっていますが…。)夏の風物詩といえば数々ありますが、近年、巨大な市場となっている
のが「夏フェス(音楽野外フェスティバル)」です。今回は、夏フェスが地域や日本経済に
与える経済効果と、その舞台裏にあるビジネスモデルから、私たち中小企業が学べる経営
のヒントを探っていきます。

1,数字で見る夏フェスの経済効果
 国内の主要な夏フェスは、いまや1 イベントで数万人から数十万人を動員する巨大産業
です。その経済効果は、1 開催あたり数十億円から、規模によっては100 億円を超えると
試算されています。

2,「地方創生」の成功モデルとしての側面
 かつては「若者の音楽イベント」だった夏フェスですが、現在は「地方創生・地域密着
のビジネスモデル」へと進化しています。特に大規模な夏フェスの事例では、行政や地元
商店街、農家と密に連携しています。地域住民に「迷惑なイベント」ではなく「地域を潤
す大切なパートナー」として歓迎される仕組みを構築している点が特徴です。(残念ながら
私の地元茨城で開催していた夏フェスは新型コロナの影響で開催拠点が変更となってしま
いました。)

3,中小企業が学びたい経営ヒント「体験型価値(コト消費)」へのシフト
 単に音楽(モノ)を聴くだけなら、サブスクリプションで安価に聴ける時代です。それ
にもかかわらず、人々が高額なチケットを買って現地へ赴くのは、「その場所、その時間で
しか味わえない体験」を求めているからです。 自社の製品やサービスに、「顧客がファン
同士で繋がれる場」や「特別な購入体験」という付加価値をどう組み込めるか、という視
点が重要なのではないでしょうか。

おわりに:夏の需要期に向けた準備を
 これから夏に向けて地域のイベントや消費行動は活発になります。自社の業界にはどの
ような「季節的波及効果」があるか予測し、仕入れや人員配置、その他の計画を進めてい
きましょう。

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