税理士法人とどろき会計事務所
稲田 泰行
さて、今回は最近話題となっている藤井壮太四段のお話しから。前人未到の29連勝により連勝記録歴代1位になり藤井特需も発生していたとのこと。以前の最多連勝記録である28連勝に並んだ頃から毎日のようにメディアに取り上げられていたので皆さんの記憶にも新しいかと思います。
強さの秘訣として以下のような理由が語られていますが何かの機会で目にした方も多いのではないでしょうか。
『四段は奨励会三段のときから、気になる棋譜をAIで分析し、正確な形勢判断や最善手を探るなどして対局に生かしているという。13連勝目で敗れた若手棋士、千田翔太六段(23)も「藤井四段の指し手にはかなりの程度、AIの影響がみられる。その強さは、もともとの棋力の高さに加え、AIの有効活用にあるのではないか」と話している。』
近年、日を追うごとにAI(人工知能)という言葉を目にする機会が増えてきました。なかなか、身近にAIを感じる機会が少ないという方もいらっしゃるでしょうが、AppleのSiriに代表される携帯電話に付属している音声認識システムも立派なAIです。その他にも自動車自動運転用のAI、リアルタイム翻訳のAI等もあります。普段意識していないだけで最新のテクノロジーは身近にあるのです。
こういった状況の中、将来機械にとって代われる仕事ランキング等も次々と発表されています。私たち税務・会計業務もその中に含まれています。驚くことにバーテンダーの業務もランキングに入っていたりします。
IT発展期は第3次産業革命期と呼ばれ、現在のAIの発展期は第4次産業革命期と定義されているそうです。
ITの普及により我々の環境が劇的に変化したように、私たちの労働環境はAI(人口知能)の普及によってここ3年から10年の間で大きく変化することが予想されます。先のバーテンダーの例でもそうですが、直接的にAI・ITと関わりの無い職業についても少なからず影響が出てくるでしょう。そういった状況の中、機械にとって代わられて生まれた時間をどう使うのか、これまでの「あたりまえ」を排除し、人にしかできない事に重点を置き思い切って動けるか、いずれにしても近い将来大きな転換期がやってくるのは間違いありません。