2023年4月号(No.244)

 第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は日本が決勝戦で宿敵・アメリカを破って優勝、日本中が熱狂しました。閉幕して一週間以上が経ちますが、(日本だけの現象のようですが)未だに侍Jの話題です。

 私も熱狂した一人ですが、閉幕後ふと考えたことを記します。

➀中小企業に大谷翔平はいる?

 二刀流の大谷選手の活躍はピカ一でした。圧巻は、アメリカとの決勝戦前のロッカールームでの一言。「今日だけは憧れを捨てましょう」です。

 スーパースターは中小企業にはいないかも知れませんがスターはいそうです。しかし、相当我儘で勝手で扱い難いと思います。中小企業にスターはいらないという社長は多いです。

②中小企業にダルビッシュはいる?

 彼はキャンプ初日から侍Jに合流し、他投手には球種なども伝授したりとまさに「ダルビッシュ・ジャパン」、「陰のMVP」と言われる存在です。

 中小企業にも頼れる古参幹部は多いです。でも私が見る限り、彼らは拘りも強く自分の手の内(情報)をなかなか見せません。かえって老害との話も聞きます。今回のダルビッシュのような態度ができる者はいても少ないのではないでしょうか。

➂中小企業で不振の村上を使い続けることができる?

 準決勝・決勝で活躍した村神様。でもその前まではブレーキでしたが試合に出し続けてくれたからの活躍だと思います。

 でも、中小企業ではできない社員を4番なり5番で使い続けることは不可能です。

④中小企業で栗山監督のような社長はいる?

 今回の侍Jでは栗山監督の人柄や指導力も随分注目を集めました。でも中小企業の社長ではあまりあったことがない人材のように思います。何せ一国一城の主で、大なり小なりの成功者です。個性的な方が多いです。

⑤私見

中小企業に大谷やダルビッシュはいません。「ない物ねだり」は止めましょう。

社長の器が企業の業績です。全ては社長次第ですから。