2022年4月号(No.232)

➀M&Aが加速

 最近M&A(合併買収)が加速しているように感じています。通常、私共のお客様は買い手としてM&Aを考え行動します。(過去に一度売り手側としてM&Aを行った経験があります。)今でも買い手側が圧倒的に多いです。

 しかし、そんな中、昨年から売り手として3案件があり、M&Aとして打ち合わせを行っている最中です。理由は、コロナ禍による業績悪化、社長の高齢化、後継者難、争族にならないようにするための現金化などが理由ですが、今まででは考えられません。というのも、3件の中にはまだ若い経営者(50歳代)も含まれているからです。リタイアにしてはかなり早い年齢です。

 

 3案件は過去の蓄積や現在でも業績が良い会社です。1案件当たり数億円ですから、成約までには時間がかかるでしょう。売るということに違和感がなくなってきた、とういことでしょうか。とにかく上手くいってくれたらと思います。

時代は変わったとの認識です

⓶廃業が加速

 コロナ禍での廃業が加速しているように感じています。コロナ前の2倍以上の件数で、会社を清算しています。通常廃業は、業績不振などの理由が多いです。ですからお金がないので会社を清算せず、ほったらかしの場合が多いです。

 しかし、ここで言う廃業はコロナ禍で業績は落ちていますが、社歴も長くまだまだ頑張れる会社の廃業です。ただ、社長の高齢化や後継者不在の理由だけでなく、やはりコロナ禍なので何となく廃業(もう疲れたのかな?)もあります。このような会社ですから、清算まできちんと行います。(飛ぶ鳥、後を濁さず。)しっかりした会社です。

 昔はこのような会社が多く主流だったから中小企業の力も大きく、日本経済を支えていたのかもしれません。ここから見ても日本の経済力が落ちてきているのも頷けます。