税理士法人とどろき会計事務所

東 昌伸

 

 集客をしたい時、どのような方法で集客をしているでしょうか。

以前と比べて、集客までの流れは変わりつつあり、店頭でのビラ配りやネット広告に昔ほどの効果は見込めなくなりました。

 では、どのように顧客を来店や購買・契約に誘導するか。今回は集客に使える「心理ターゲティング」についてご紹介いたします。

 

 心理ターゲティングは、顧客の心理状況を大きく4段階に分けて、それぞれの心理段階ごとに対策を考えるターゲティング手法です。「オーガニック専門店が集客をしたい時」を例にご説明いたします。

 

①無知の人(添加物が危険だと知らない人)

 添加物が危険であることを説明する必要があります。

 無料サンプルを配布し、添加物の危険性について解説動画が見られるQRコードを同封するなど、まずは無料で受け取ってもらい、認知のきっかけ作りをする必要があります。

 

②無関心の人(添加物が危険だと知っているが興味がない人)

 無関心の人には、説明は無意味となりますので、その人を変える必要があります。

 料理教室を開いたり、子供食育を実施したりして添加物についての意識が変わるきっかけ作りをする必要があります。

 

③問題定義が出来ている人(添加物が入っている食品を食べないよう意識がある人)

 添加物への意識は既に持っている人なので、添加物についての説明は不要です。

 キャンペーン告知などを行い、自社のサービス・商品について知ってもらう必要があります。

 

④危険意識がある人(添加物が入っている食品を絶対に食べないようにしている人)

 既に他社の商品やサービスを体験している可能性が高いです。

 他社との違い等をPRして、自社を選んでもらう販売PRを行う必要があります。

 

 このように、顧客の心理段階により施策を変えていく必要があります。「全員に同じ施策」ではなく「この人にはこの施策」と選択肢を増やしていくことが集客のポイントです。