資産運用に関する甘い言葉にご注意を

税理士法人とどろき会計事務所

                              直野 邦彦

 先日、宮城県の大学教授の男性がSNS型投資詐欺で2,200万円被害に遭ったとのニュース報道がありました。

 被害にあったのは、70代の方だそうでこのニュースを耳にした時の感想は、大学教授であっても詐欺を見抜けなかったのか?でした。

 手口は、SNSを通じて女性を名乗る人物と知り合い「お金を入金すれば未公開株を購入出来る。」と勧められ指示された通りに株の取引をするためにアプリをインストールしたがそのアプリ自体が偽物であり、アプリ上は利益が出ているように表示されたため5回にわたり総額2,200万円を入金してしまったというもの。

 資金を引き出そうとすると多額の料金を求められたため、警察に相談して発覚しました。

 警視庁のホームページを開くと『投資に「絶対」「確実」はない。著名人になりすましたニセ広告急増!』と出て来ます。気を付けるべきポイントとして

・投資を勧めている「著名人」がなりすましではないか?

・投資に関する「暗号資産」や「投資アプリ」等が実在するかどうか

・振込先として個人名義の口座を指定されたり、振込先が振込のたびに変ることはまずないとのこと

 オレオレ詐欺が、世の中に浸透してしまったので、詐欺は日々変化をしており、最近のニュースの記事で読んだのは、資産を金塊に換えるよう言われ、だまし取られるというものです。

 「金融詐欺の逮捕状がでているので身の潔白を証明するため資産を全て教えてほしい。」警察官を名乗る男から電話があり、SNSでやり取りを続けると逮捕状の画像も届き検察官を名乗る別の男からの指示で約1億円を7.4キロの金塊に換え自宅玄関に置くと何者かに回収されて被害に遭ってしまったという事件でした。

 現在はSNSに抵抗なくやり取りをしていますが、資産運用は対面で安心出来る方に相談をすることをお勧め致します。不審に感じた時は第三者の意見を聞くのも大事です。

 運用方法の一つとして保険の商品がありますが、積立型のものもありますので、ご相談頂ければ、弊社提携先の保険会社をご紹介させて頂くことも可能です。

 大事な資産を守るために日頃から甘い言葉には、注意をして頂きたいと思います。

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