「  会社というものは大きくなると壊れる。

だからある時点でいったん足を止めないといけない。 」 

   ( 日本経済新聞 2018年9月30日号 「私の履歴書」より )

 

 2018年9月の「私の履歴書」は、すかいらーく創業者の横川きわむ氏。(きわむ、という漢字が見つからなかったのでひらがなで書きました。)現在「高倉町珈琲店」を経営しています。「高倉町珈琲店」は確か数ヶ月前のTV番組「カンブリア宮殿」でも取り上げられた、今成長著しい会社(お店)です。

 

横川さんの上記見解は、私も感じていること(あんなすごい会社がいつの間にか見る影もない会社に転落した光景を何回も見てきています)なのでとても実感できます。

 

事業承継時に多いと思うのですが、創業経営者のリーダーシップで伸びた会社が①創業経営者の衰退(年齢的に高齢になる、幹部社員も同時に高齢化する、周囲がイエスマンだらけになる、身内に甘くなるなど)と②世間知らずの後継者(おぼっちゃま)が経営の舵をとりだした場合に起こりうる出来事だ、と思っています。(①と②は意外と時期が重なっています。)

 

ですから、後継者にバトンタッチする場合などに、いったん会社の方向性、方針、将来性などを検討し、さらなる飛躍のための考える時間(先代から残されたものがいかに大切なものか、大変だったものなのかを考える時間)が必要ではないかと思っています。

 

 無から創った創業者と既に有がある後継者とは自ずと経営の仕方が違います。でも、上記の「いったん足を止める」ことで、見えてくるものもあります。それぞれの立場を尊重しながら協力していけば、成就する範囲も広がっていきます。

 皆さんが成功することを楽しみにしています。