2022年6月号(No.234)

 利益を上げるには、売上を上げるか経費を削るかの方法があります。

前回は売り上げを上げる方法についてでしたが、今回は経費をチェックしていきます。

 先ず経費のチェックによって利益を増加させる方法ですが、削る(減らす)方法と増額する方法があります。

➀経費を削る(減らす)方法

 この方法は皆さんも既に行っていることだと思いますが、継続的に無駄な経費を削る方法は意外と難しい問題です。例えば、夜のクラブ活動が好きな社長に活動自粛を頼んでも、習性が変わらないので、自粛が長続きしないのが現実です。

 よく営業担当者に交際費の枠を設けて営業活動を行わせている会社がありますが、この枠を減額させるのが一苦労だったとの話を聞きました。(このような場合、会社の営業戦略としての交際費よりも私用のために使う費用となっている場合が多いようなので、営業担当者の減額への抵抗が激しいみたいです。)

 利益を出すために経費を削る(減額する)のであれば、社長が率先垂範することが成功への第一歩になります。

②経費を増額する方法

 この方法は、採用や業務の効率化の場合に有効な手段であると思っています。

 先ず社員の採用についてですが、お金をかけなさすぎる(ケチる)会社が多いですね。特に採用が上手くいっていない会社に多いです。今の求職者は行きたい企業のホームページやSNSは確認します。ですから応募してくれるような内容にしなければなりません。 また求職者は無料媒体よりも有料媒体で採用活動を行っていますので、そこにもお金をかける必要があります。もちろん、給与などの処遇や待遇も良くしなければなりません。

 こうすると良い人材が採用できるので、長い目でみれば売上げ増に繋がります。

目先はコストがUPしてもです。機械等の導入も然りです。

 使えるお金は有限です。使い方は重要です。自社でよく吟味してください。