人手不足です。給与の上昇率(上昇額)も半端なく上がっています。新聞紙上でも売り上げ増で減益の記事が目につきます。原因は人件費増とのことで、コンビニも24時間営業を中止したりしています。

 会計業界でも人手不足は深刻で、特に私共のような規模の会計事務所ではなかなか人が集まり難く、大手簿記学校の合同面接会に数年ぶりにエントリーしたり、ホームページをリニューアルしたり、資格手当や担当手当を創設して給与月額の可視化を図ったりしています。でも人件費増で苦しんでいるのも事実です。

 でも人手不足はこのようなデメリットだけではないと思っています。そこで、ここでは私共の事務所で感じるメリットに視点をあててみたいと思います。

 

(メリット)

業務の効率化が図れました。RPA(ロボット)を導入、処理作業のデジタル化(紙ではなくデータで情報をもらう)、ペーパレス化(紙の保管などを無くす)、時間管理の進化(この作業にどのくらい時間がかかっているか)、訪問の削減(クラウドにより移動時間を無くす)などです。

 これを一段と進化させるために、2、3年後を目途に事務所の机を無くし、どこでも仕事ができるように準備している最中です。

 

報酬の見直しもできました。時間管理が進化したお陰で、その業務に対する報酬が明確になったので、値上げ交渉や業務負担の削減交渉ができました。

 

求人をし易くするために、残業も削減し、給与もアップしましたそれでも利益が出る体質になるよう努力している最中ですが、付随する業務の幅が広がり売上の強化に繋がっています。(売上増要因の幅が拡大)

 

多くの社員が知恵を絞り、いろいろな改善・改革に取り組んでくれています結果、縦の繋がりと横の繋がりができ、情報共有や交流も増え、風通しの良い事務所になってきたかな、と思います。

 

一番は、社員の意識が変わってきたと思います。トップダウンだけではなく、ボトムアップも進化したので、他社に比べれば競争力もアップしたと思います。戦う集団になったと思います。