税理士法人とどろき会計事務所

伊藤 将英

 今回は、令和5年度の税制改正でNISAの拡充と恒久化の改正事項について確認していきたいと思います。

 現状でNISAに投資している方、新規にNISAを考えている方のどちらにとっても投資金額も上がりますし、投資期間も恒久化されることからメリットが多くなると考えられます。

 今回の改正の主な事項は、

・口座開設期間を恒久化

・「成長投資枠」と「つみたて投資枠」を設け、年間投資枠を拡大し、併用可能とする。

・一生涯にわたる非課税限度額を設定し、非課税保有期間を無期限化

・令和6年1月から適用とする。

現行制度と新制度の比較表となります。

※1 現行の一般NISA及びつみたてNISAについては、令和5年末で買付を終了することとするが、非課税口座内にある商品については、新しい制度における非課税限度額の枠外で現行の取扱いを継続する。現行制度から新制度へのロールオーバーは不可。

※2ジュニアNISAについては、令和5年末までにおいて投資した商品は、5年間の非課税保有期間の終了時に原則18歳になるまでは自動的に継続管理勘定に移管され、非課税措置を受けることができる。

※3令和5年以降は、18歳以上。