Q. 売上はいつ計上すればいいのかを教えてください。
中小企業では一般的に「実現主義」という考え方で売上を認識します。
これは、商品やサービスを提供し、現金同等物(現金や売掛金など)の対価を得て収益が実現した時点で売上を計上する考え方です。
「売上が実現した時点」は取引形態や業種により異なるため、自社に合ったものを採用することができますが、一度採用した基準は毎期継続して適用していく必要があります。
代表的な「売上が実現した時点」を認識する基準としては以下のようなものがあります。
(1)商品、製品などの販売
①出荷基準
商品、製品などを倉庫などから出荷した時点
②納品基準
商品、製品などを取引先に納品し、受領印等をもらった時点
③検収基準
商品、製品などを取引先が検収した時点
(2)役務(サービス)の提供
①役務完了基準
役務(サービス)の提供が完了した時点
②完成引渡基準
受託開発など、物の引き渡しが必要な役務(サービス)の提供において、目的物の全部を引き渡した時点