個人間の事業承継は、大きく分けて「譲渡」「贈与」「相続」の3つがあり、
それぞれ主に、所得税、贈与税、相続税が発生します。
〇譲渡(第三者に承継する際に多く用いられる方法)
・事業を譲渡する者の譲渡益部分に所得税が課税されます。
・所得税の場合、課税方法や税率は資産の種類により異なり、土地建物または株式の譲渡については分離課税(土地建物は15%または30%、株式は15%)により課税されます。(復興特別所得税、住民税を除く)
その他の資産は金額により税率が変動します。
・時価より著しく低い価額で譲渡した場合は、承継を受ける者に贈与税が課税される場合もあるため注意が必要となります。
〇贈与、相続(親族や身内に承継する際に多く用いられる方法)
・事業の承継を受ける者に贈与税または相続税が課税されます。
・超過累進課税により課税され、承継する資産の金額により税率が変動します。
(贈与税、相続税ともに10%~最大55%)