定年を控えて

税理士法人とどろき会計事務所
飯田 敏久

 いよいよ定年が目前に迫ってきました。来年の8月15日の誕生日をもって、とどろき会計事務所では初の定年となる予定です。したがって今回が最後の事務所ニュ-スになると思います。

お客様の皆様には厳しくお叱りを受けたり、一緒に喜んだり、いろいろと経験をさせていただき、社会人として成長をさせて頂きました。そんな中で、何よりもお客様の「ありがとう」の一言がこの仕事での励みになりました。
思い返せば、昭和58年8月17日に今の事務所の前身である岡本忍事務所に入所し、平成4年10月からは今の事務所で皆様の仕事のお手伝いをさせていただき、長いお客様とは入所以来30年を超えるお付き合となりました。

その30数年の中で、私が心がけたことが3つあります。すべて今の職場で研修等を通じて学びました。

1つ目は、仕事も人生も「山登り」と一緒だということです。山の頂上(目標)を目指して登っている時は頭を低くして一生懸命ですが、いったん下り始めると登っている時とは反対で、そっくり返って一気に下ってしまう。とにかく驕ってはいけないという戒めです。
2つ目は、「チェンジ チェアー」です。仕事をするうえで最も心掛けたのがこれです。仕事をする時の基本かもしれませんが、お客様と対応する際、自分の椅子と相手の椅子の位置を入れ替えて考える、つまり相手の立場に立って考え行動することです。我々は税務会計のプロです。その知識をお客様の立場に立って生かす事が出来なければ本当のプロにはなれません。
3つ目は、「守・破・離」です。仕事を教えてもらう時、新しいことに取り組む際に意識していました。まず、教えてくれた人の物まねをするのが仕事の上達の近道です。しかし、それではその人以上にはなる事は出来ません。そこから先は物まねを破り、自分のやり方を見つけることです。それが出来るようになれば、今度は自分のオリジナルの仕事のやり方が見えてくるはずです。そういいながら、なかなか自分の仕事のやり方は見つかりません、現在も試行錯誤の連続です。

定年が間近に迫った今の心境は、今後への不安が第一です。ただ、もうしばらくは事務所にいて仕事をさせていただきますので、お客様の皆様と顔を合わせる機会があると思います。残り少ない期間ですが、皆様の繁栄と、弊社がもっともっと皆様から信頼される事務所になるように頑張ります。

長い間、ありがとうございました。また、今後ともよろしくお願いいたします。

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