税理士法人とどろき会計事務所
新井 弘貴
11月には祝日が2日あります。1つは3日の文化の日、もう1つは23日の勤労感謝の日です。文化の日は日本国憲法が公布された事を記念して(ちなみに5月3日は日本国憲法が施行された日です)、自由と平和を愛する日として定められました。勤労感謝の日は、お米などの穀物の収穫を神々へ感謝する新嘗祭に由来すると言われています。両日ともに国民の記念日として祝日となっておりますが、祝日以外にも、11月15日前後は七五三といった旧暦に由来する記念日があります。
最近では、11月22日は「いい夫婦の日」、11月11日は「(商品名ですが)ポッキーの日」など、語呂合わせ等による記念日も話題となってきており、他にも11月の第3木曜日はボジョレーヌーボーの解禁日として、メディアなどでも多く謳われています。
そのような中で、たくさんの方と共感するような記念日だけでなく、誕生日や結婚記念日を始めとした家族、友達、個人の中にも、それぞれの記念日が存在していることと思います。
歌人である俵万智さんの作品に、
『「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日』
という短歌があります。この歌は、ボーイフレンドに料理を褒められて嬉しかったという、ささやかな出来事を短歌にしたそうです。
記念日と聞くと、何か大きな出来事を想像しがちですが、時折「そういえば去年の今日って、こんなことがあったな」と思い出したときは、○○記念日として自分のカレンダーに書くようにしています。すると不思議と気持ちが前に向くだけでなく、心機一転や自分を見つめ直すタイミングにもなるので、数年前から続けています。
私の場合は、毎年11月1日になると、ある友人と知り合ったことを思い出します。税理士試験の勉強を始めてまもなく、知り合いが少ないときにノートを見せてもらったのがきっかけでした。それから5年ほど経ちますが、今や男同士の他愛のない話から真剣な悩みまで打ち明けられる、かけがえのない存在です。お互い初めて知り合った時のことを鮮明に覚えていることから、「友達記念日」としています。
皆様もオリジナルの記念日を作ってみてはいかがでしょうか。