変わりゆく通勤

税理士法人とどろき会計事務所

河内 智哉

 

 新年度が始まりました。コロナ禍での新年度は2度目ですね。昨年は入社式や入学式の中止や延期で、慌ただしい春であったことを覚えています。新年度に向けた先月には、多くの鉄道会社でダイヤ改正が行われ、終電の繰り上げが実施されました。

 そう言えば、コロナが流行してから終電に乗っていないなと思いました。昔は確定申告時期である3月や、決算申告の多い5月などは、終電によく乗っていました。数年前から事務所全体で業務の見直しや効率化に取り組んできた成果は、こういった場面でも発揮されていると感じます。また、飲み会の帰りではいつもお世話になっていた終電さん、最近は自粛続きでご無沙汰です。自粛が終わった後の飲み会では、早目に帰宅するよう気を付けないといけないなと思います。

 先日、深夜に最寄駅のコンビニへ行きました。最近深夜に出かけることがなかったので驚きましたが、駅前にはほとんど人がおりませんでした。通りかかった電車も空席だらけ。これでは終電も繰り上げざるを得ないなと感じました。

 

 私共の事務所では、テレワークを月・週の半分実施しようと掲げた頃から定期代の支給がなくなり、実費精算に変わりました。当たり前の様に定期券を購入し毎日会社へ通勤する生活も一変しました。同様の会社が多くなってきており、鉄道会社の定期券利用者は減少しています。

 東急では通勤定期券利用者に、沿線の飲食店・商業施設・映画館などで利用できるお得なクーポンや、シェアオフィスバスの利用優待等の期間限定サービスを始めているそうです。何回乗れば元をとるかで購入されてきた定期券ですが、魅力的なサービスが付加価値として付いてくれば、定期券利用者は増えるかも知れません。固定客を維持する、また増やしていくというのは容易ではありません。私共の税理士業界でも同じことが言えます。お客様の所でも、同様の声を聞きます。こういうビジネスモデルをサブスク(サブスクリプション)と言ったりしますよね。

 

 2019年の流行語にもノミネートされたサブスク、新しいビジネスの柱に導入することができれば、ビジネスが広がり面白くなるかも知れません。

 

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