私共の業界でも人手不足が半端なく、人材確保のため大手簿記学校主催の合同面接会にも数年ぶりにエントリー、と既報では書きました。その合同面接会が来月に迫ってきているので、ここでは私共の今年の求人採用の取組みを記したいと思います。
(会計業界の特殊性)
会計事務所の社員は会計・税務の専門家としての知識が必要になります。ですから会計事務所のターゲットとする人材は一般に簿記学校で会計及び税務を勉強している者に絞られます。
また、これらの者は8月に税理士試験を受験する者が大半で、その結果は12月に発表になります。(年に一回の試験)ですから、私共の業界では就職や転職者は8月が一番多く、結果発表のある12月が二番目に多いです。4月の新卒就職はかなり少ない印象です。
(合同面接会)
今回の大手簿記学校2校へのエントリーは4月中旬には行っています。数年前と比べてエントリーの数が減っており(主催者側では会計事務所を絞っています。エントリー数を減らし、エントリー料金を値上げしました。)、つまり、大手の会計事務所がエントリーの大半を占める合同面接会となっています。
これだとある程度の規模がない会計事務所だとエントリーしても魅力がありません。私の感覚でも大手数社に人材の70%が集まり、残りの30%を他の中小が取り合う構図です。(これでは中小に人材が集まらず、いつかは大手に業界が淘汰されるでしょう。)
(私共の取組み)
大手簿記学校2校へのエントリーには、合同面接会への参加と求人誌への掲載がセットになっています。ですから、先ず興味をもってもらえるような内容の情報を求人誌に掲載しなければなりません。そこで、例えば、就職者にとって魅力ある紙面はどんなものか、私共に応募したいと思える内容は何か、などを皆で考えました。若手社員からもアンケートをとりました。(今までは原則私が一人で考え対応していたので、今までにない就職者向けの内容になりました。)
就職者が一番興味ある内容は、ズバリ処遇と待遇です。つまり、給与は幾らになるか、残業があるのかないのか、などをある程度可視化(自分で計算できる)しました。
次号へ続く