2024年5月号(No.257)
今回も大河ドラマ「光る君へ」をまねて「光るシリーズ」でいきます。
4月に同業の勉強会(情報交換会という勉強会で、事務所経営についてのテーマが多いです。)で会計事務所に関する雑誌を出版している編集者の話を聞きました。
会計事務所でも規模拡大の傾向があり、所長先生の年齢によってその拡大の手法(3つの傾向あり。)が異なるとのことでした。
➀ 所長先生が50歳以上の事務所では、規模拡大の手法がM&A。
確かに、大規模会計事務所はM&Aで規模を拡大しています。
② 所長先生が40歳から50歳位の事務所では、コロナ禍でも大量採用を行い、コロナ後もこの採用が幸いして急拡大しているとのことです。何で急拡大したのかの理由は不明だそうです。
この急拡大をしている数事務所の名前の中に3月に事務所見学をさせていただいた事務所の名前も入っていました。(先月号を参照)この事務所は40歳代の創業者ですし、規模拡大はM&Aではなく独自戦略を展開しています。とにかくすごい事務所。
➂ 所長先生が20歳から30歳位で開業数年の事務所では、クラウド会計で規模拡大を進めているそうです。
基本戦略は、紙ベースでの仕事はなし。また、Webでの対応のみで訪問もなし。(たぶん顧客の来訪もないと思ます。)この2つを徹底しているそうです。
このやり方だとルールもつく入り易い(マニュアル化可能)。テレワークでも対応可。事務所も一等地に構える必要なし。会議室も基本いらない。交通費は通勤費用のみ。
また、対応する社員も簿記3級程度の知識でも対応可能とのこと。担当件数も通常の2~3倍も可(移動時間なし、紙でのデーター処理時間なしなので)。
※人手不足の時代、選択と集中は欠かせません。③はこの選択と集中の究極番ではないかと思います。5年もしたら、この方法で大手会計事務所に名を連ねる事務所がでてきそうです。