2024年4月号(No.256)

 今回も大河ドラマ「光る君へ」をまねて「光るシリーズ」でいきます。

➀ 賃上げ

 4月は昇給の時期。世間では高賃上げ妥結(5%超)のニュース一色です。でも、これは大企業の話で、中小企業は大変です。中小企業でも高賃上げできるところは良いのですが、多くは体力的に難しいところです。これで中小企業間でも一層格差が拡大することでしょう。

 人手不足時代、人員の確保は死活問題ですが、高賃上げできないと採用もままならないということになります。採用基準は給料だけではないとよく言われますが、実際、給与は就職する場合のかなりのウェイトを占める目安です。

 先ずは、清水の舞台から飛び降りる覚悟の高賃上げが必要です。

 採用

 先月同業者の事務所(200人超の規模)見学会に参加して聞いた話ですが、その事務所では昨年の採用が80人(実際は内定辞退者が20人いたので60人、うち16人がこの4月から入社するとのこと)とのことでした。若い社員(20歳代前半)が大半でガンガン伸びている事務所です。

 人手不足なので多めの採用とのことですが、だから弊社まで人が回って来ないのか、との実感でした。

 昔、業界の大先輩から言われた言葉は、「1人採用予定なら2人採れ、2人採用予定なら4人採れ」でした。今は実感しています。

 また、聞いた話ですが、今現在好調な会社の社長が、その好調理由の第一に人材の確保が成功している(要は毎年余分に採用していたので、人手不足時代でも問題なく仕事が獲得できる。)とのことでした。

 利益が高い業種なんだと思いますが、たぶん当時は逆発想だったのでしょうね。

※人手不足の時代は続きます。➀②は必須項目です。➀②ができるところが勝者です。