2023年11月号(No.251)
大河ドラマにちなんで、今回もどうするシリーズです。
OO(ゼロゼロ)融資の返済や景気後退などによる経営不審から中小企業の倒産が増加しているとの記事が多く見られます。
先日弊社では設備投資資金の借入のため日本政策金融公庫(旧中小公庫)さんへ伺って融資の話をしました。そこで何気ない会話からその窓口への融資相談(返済猶予や借入など)が殺到しているとのことでした。この会話は新聞記事を裏付ける内容だったので鮮明に覚えています。
さて、弊社の借入については結構大変でした。
➀3期分の関係会社を含む申告書・決算書、私自身の個人確定申告、借入の目的となる事業計画書、納税証明書、謄本や印鑑証明書などの提出が求められました。これは想定内でしたが、謄本等が融資実行前に期限切れ(3か月が有効期間)になり、再度取り直しなど手間が余分にかかりました。
②融資内容の説明のため何度が足を運びましたし、多くの追加書類も迅速に提出しなければいけませんでした。
➂融資が実行されたあと、その目的のために支払った請求書、振込書類、口座からの振込確認の通帳コピーなどを提出したり、また融資実行月の試算表の提出など求められました。長期借入なのに、短期借入で処理しているとの指摘もあり、細目の確認には閉口しました。
融資についてはプロだと思っていましたが、やはり大変でしたね。日頃付き合いのあるメインバンクさんだともっと簡単だったかもしれませんが、戦略上、今回は直接公庫さんへお願したので。(この詳細は来月号で触れたいと思います。)
あと、融資で感じたことですが、やはり毎期一定の利益を出していること、ちゃんとした給与を私自身がもらっていること、ちゃんとした給与を社員に払っていること、交際費等経費の使い道は適切か、などがチェックされ、税務調査と同様だなあ、との実感です。(税金は持っていきませんが、融資が実行されないと会社の運営に支障が生じるので。)
企業にとってお金は人間の血液と同じ、と良く言われます。健全経営で安心できる会社運営を心掛けてもらえたらと思います。