「 少し前ですが、「中小企業ほど、IT投資が少ない」という記事を見て、これから中小は大丈夫かな?と危惧していました。
ごく最近、事務の無人化(RPA等)の進化を見るにつけ、ますます、その感を深めています。RPAは、規模の経済が働くため、大企業の方が導入メリットが高いんですね。
ですから、中小が主なお客さんの税理士の業界も、もっと、この無人化の流れに積極的に取り組まなければなりません。 」
( 業界の大先輩のメルマガ(2019年2月28日号)より )
①中小企業のIT投資は少ないと感じています。設備投資になると尚更ではないでしょうか。店舗では一度オープンしたらリニューアルにはあまり積極的ではありませんし、オフィスでは20年以上前のままというようなところもかなりあります。
先日もお客様が駅前の新築ビルに移転をしました。広くなり坪単価も上がったので、賃料は今までの2.5倍になったそうです。何で移転したのですか、と聞いてみたら、今のところでは採用がかなり難しいとのことで、移転の主な理由が採用とのことでした。
新人は企業の選択基準の一つに、きれいなオフィス、高待遇、給料が良い、教育の充実などを挙げています。これらに対応できるところが生き残っていけるでしょう。
②私共の事務所ではペーパレス化を進めていますが、今度はタイムカードの電子化にトライしようと決めました。要は、タイムカードを無くし、スマートホンやPCなどの電源ONで入退勤を把握していこうとするものです。これだと時間の計算が不要になり、勤怠ソフトからそのまま給与計算ソフトにデータが流れていく仕組みです。
このソフトは一人数百円/月額(事務所全体では年間20万円程度のコストがかかります)が、集計時間の圧縮ができるのでその分マンパワーの必要がなくなります。
中小企業はお金の節約のためにマンパワーを酷使することが多いのではないでしょうか。これだと人が疲弊します。今はできても5年たったら5歳年をとるので、できないことも多くなってくるでしょう。人が採用できない今、ITの活用は必須です。
「マンパワーでがんばりすぎない。ITの活用。少しのコスト増には目をつぶる。」これらのことを念頭において組織を変えていったら如何ですか。御社の新たなる企業像が見えてくるのではないですか。